

The Chaos Gate
遥か昔…
かつて世界は混沌にあり、
数多の種族が共存する時代があった
慈しみ、助け合い、愛し合う、光に満ちた時代
だが、そんな中にも争いは起きた
長い時の中で、争いの火種は次第に大きくなり
遂に、種族間での大戦争に発展する…
時代は移り変わる
己が眷属と、魔力を秘めた歌声と共に、
誇りと魂を賭けて闘う、闇の時代へと…
しかし、神の怒りか欲に溺れた愚かさか
突如として現れた巨大な”門”によって
多くの存在が抹消され、
そして原初の種族だけが残り、
門は閉ざされた…
この”歴史”を忘れんとする者達がいる
物語を絵札に収め
夢と浪漫を歌にして語り継ぐ者…
『吟遊士』
彼等は、歴史の何処かで奏で続ける
世界を”混沌”へと導く
闘いの歌を―――
【登場人物】
A 男性
早生まれ
一・二人称変更可/口調・語尾変更可/性別変更可
※演者の名前をそのままご使用下さい
B 男性
遅生まれ
一・二人称変更可/口調・語尾変更可/性別変更可
※演者の名前をそのままご使用下さい
【予備知識】
デュエルフィールドにはカードの置き場が存在する
メインとなるモンスターゾーン5枠
その下、特殊カードゾーン5枠
右側、上から除外ゾーン・墓地・メインデッキの3枠
左側、下からエクストラデッキ・カオスゾーンの2枠
中央、向い合せで存在するフィールドゾーンが2か所
相手側の除外/フィールドゾーンに置く事はできない
◆カオスゾーンについて◆
カット&シャッフルした自分のデッキの
上から3枚のカードをドローし、確認せずに
裏側で指定された枠へあらかじめ伏せておく
その後、互いのプレイヤーは手札を5枚引き
デュエル開始となる
◆召喚と上級召喚について◆
プレイヤーは”召喚権”を行使し召喚する事ができる
モンスターはレベルに応じてクラス分けがされ、
中級以上の召喚には生贄が必要となる
レベル1~4を下級、レベル5~6を中級、
レベル7~9を上級、レベル10~12を最上級とし
より高レベルになるにつれ多くの生贄を必要とする
※特殊召喚に召喚権は使われない
A:
「あ、B!」
B:
「A…お前がここに居るという事は、
観たんだな?」
A:
「やっぱり、お前も観てたのか
昨日のニュースに出た、”アレ”」
B:
「あぁ…まさかだな」
A:
「正直、
こんな形で再会すると思わなかったな」
B:
「…懐かしいな」
A:
「6年前、当時世界的に流行っていた
幻のカードゲーム…”カオスゲート”
それが、昨日ニュースで遂に復活
しかも今度はVRでだ!
興奮しない訳がないだろ?」
B:
「お前、好きだったもんな」
A:
「お互い様だろ?
あの頃は皆、夢中だったよな」
B:
「突然の世界大会中止と、
企業側の撤退(てったい)…
真実は今も闇の中だ
楽しみにしていたファンにとって
どれ程ショックだった事か…」
A:
「そう言うな、
これからは世界中のユーザーと
思いっきり楽しめるんだから
…っと、あったぞ!」
B:
「”見つけた”か…
その時までにと二人で埋めた―――」
A:
「”タイムカプセル”…
約束の時、だな」
B:
「デッキは?」
A:
「ちゃんとあるさ、
VRでもこのカードを使うからな
ほら、お前のデッキ」
B:
「劣化も無いな…
本当に良い紙を使っている」
A:
「ルルブもあったぞ?
けど、こっちはダメだな
ボロボロだ…」
B:
「安心しろ、ちゃんと覚えている
お前は?」
A:
「当たり前だろ?確認するか?」
B:
「…メインデッキは50枚、
エクストラデッキは15枚まで」
A:
「同名カードは一部を除き、
【モンスターカード】が3枚まで、
【マジックカード】と【スキルカード】、
そして【スペルカード】が2枚まで、
【トラップカード】が1枚のみ
エクストラデッキに入る
【エクシードモンスター】も、1枚だ」
B:
「【マジック】・【スキル】・【スペル】
それぞれの違いは?」
A:
「【マジックカード】は主(おも)に、
フィールドやプレイヤーに対して発動し
【スキルカード】は、
モンスターに対して発動できて
【スペルカード】は、
戦闘中にも効果を発動できる
ついでに、【トラップカード】は、
プレイヤーやモンスターの行動に反応する…
【スペル】と【トラップ】は伏せる事で
相手のターンでも使用できる…けど
ルール上、伏せたターンは使用できず、
【トラップ】は必ず伏せなければならない」
B:
「その4種類は”特殊カード”として分類される
…さすがだな」
A:
「そして、忘れちゃいけないのが
このゲームの醍醐味(だいごみ)
”カオスゾーン”…」
B:
「自分のライフポイントが4000から
1000ポイントずつ減る毎(ごと)に、
カオスゾーンにあらかじめ伏せた
”3枚”のカードの内、
1枚を手札に加える事ができる…
逆転の一手を引けるかが勝利の鍵だ」
A:
「ワクワクするな…どうだ
一戦、やらないか?」
B:
「準備運動か?それなら、
ライフポイントは公式ルールの半分…
”4000”からだ」
A:
「よし!
…念の為に聞くが
腕は、鈍ってないよな?」
B:
「フッ…誰に言っている
お前の方こそ、
そんなデッキで大丈夫か?」
A:
「大丈夫だ、問題ない」
B:
「…こうしてお前とやるのも、
”あの時”以来だな?
来い…A!」
A:
「勝負だ、B…いくぞ!」
A:
「(同時に)デュエル!」
B:
「(同時に)デュエル!」
B:
「まずは俺からだ!先行最初のターン、
ドローフェイズとバトルフェイズはない
”5枚”の手札の中から…
俺は、モンスターを”セット”!
カードを1枚伏せて、ターンエンドだ!」
A:
「…守りを固めるつもりか?
確かに、モンスターは攻撃表示でしか
フィールドに表側で出す事はできない…
守備表示で出すなら、”特殊召喚”を除いて
裏側でセットするのがルール…
だが、”召喚権”は1ターンに1度のみ
そんな弱気じゃ、俺は倒せないぞ?」
B:
「忘れたのか?俺のデッキの”特性”を…」
A:
「特性…?」
B:
「いずれわかる…
さぁ、お前のターンだ」
A:
「いくぞ!俺のターン、ドロー!
俺は手札からレベル5の、
《サイバー・アーマードラゴン》を
攻撃表示で召喚ッ!」
B:
「”中級クラス”のモンスターを
いきなり召喚だと!?
通常、レベル5以上のモンスターの召喚には
【アドバンスド召喚】をおこなう為の
”生贄(いけにえ)”が必要なはず…」
A:
「このカードは、相手フィールドにのみ
モンスターが存在する場合、
生贄なしで召喚できる!」
B:
「なるほど、
守備モンスターが仇(あだ)になったか…」
A:
「バトルだ!攻撃力”2100”の
《サイバー・アーマードラゴン》で
セットモンスターを攻撃!」
B:
「セットモンスターは
レベル4《シーカー・シャーク》
守備力は…”2000”」
A:
「行け、《サイバー・アーマードラゴン》!
『サイバー・バースト』!!
《シーカー・シャーク》、撃破ッ!」
B:
「やるなA…
俺の壁モンスターを軽々と突破するとは…だが
守備表示モンスターが戦闘で破壊された所で、
攻撃側に”貫通特性”がない場合
俺のライフにダメージを与える事はできない」
A:
「とはいえ、油断し過ぎなんじゃないか?
お前のフィールドはガラ空きだぞ?」
B:
「フン…そう焦(あせ)るな」
A:
「ん?」
B:
「言ったはずだ、俺の…
”水属性”デッキの特性を忘れたのか、と」
A:
「水属性…ッ!」
B:
「その特性は、
破壊された時にこそ、
真価を発揮(はっき)する…」
A:
「生命を生み出し…
破壊する”テーマ”…!」
B:
「《シーカー・シャーク》の
モンスター効果発動!
このカードが戦闘、または効果で破壊され
墓地へ送られた時…
デッキから、カード名の異なる
レベル4以下の、水属性モンスター1体を
手札に加える!
俺はレベル4《ハンター・シャーク》を選択」
A:
「くっ…
カードを2枚伏せて、ターンエンドだ…!」
B:
「見せてやる、A!俺の本当のデュエルを!
俺のターン!ドロー!!
《ハンター・シャーク》を召喚ッ!
《ハンター・シャーク》が召喚に成功した時
デッキから、レベル4以下の
水属性モンスター1体を
守備表示で特殊召喚できる!
来い!《ガンナー・シャーク》!」
A:
「Bのフィールドに…またモンスターが!?
まさか…!」
B:
「《ハンター・シャーク》と
《ガンナー・シャーク》は
水属性モンスターの
【エクシード召喚】に使用する場合…
互いのレベルを、”5”として扱える!
俺はレベル5とした、
《ハンター・シャーク》と
《ガンナー・シャーク》で
カオスゲートに”オーバーリンク”!
召喚条件は
”レベルの合計が10となる、
水属性モンスター2体以上”!
エクシード召喚ッ!
(※召喚口上例 変更可)
『古(いにしえ)の呪縛から解き放たれし、
青き力よ…!
その眼に映る贄(にえ)を喰らい…
暗黒の深淵(しんえん)より、飛翔せよ!』
現れろ…”ランク”10!
《アビスアイズ・ブルーブラッド・ドラゴン》」
A:
「攻撃力…”3000”!?」
B:
「エクストラデッキから特殊召喚できる
”エクシードモンスター”は、高次元の存在…
その為レベルではなく、ランクとして扱う!
受けて見ろ…制約を越えた先にある、
圧倒的な”力”を!俺は、
《アビスアイズ・ブルーブラッド・ドラゴン》の効果発動!
1ターンに1度、
相手フィールドの全てのモンスターの攻撃力を
ターン終了時まで1000ポイントダウンさせる!
『ブラッド・ハウリング』!」
A:
「な…!
《サイバー・アーマードラゴン》の攻撃力が
”1100”に…!?」
B:
「バトルだ!
《アビスアイズ・ブルーブラッド・ドラゴン》の攻撃!」
A:
「【トラップ】発動!
《ミラー・シールド》!
相手モンスター1体の攻撃を無効にし、
その攻撃力分のダメージを
相手プレイヤーに与える!」
B:
「無駄だ!【トラップ】発動!
《深海の闇》!
自分の手札、または墓地に存在する
水属性モンスター1体をゲームから除外し、
”特殊カード”の発動を無効にする!
俺は墓地に眠る《シーカー・シャーク》を
ゲームから除外!
これでお前の【トラップ】は無効だ!」
A:
「なに!《ミラー・シールド》が!?」
B:
「喰らえ!
壊滅の…『ディープ・スパイラル』!!」
A:
「ッうぁあああ!!」
B:
「《サイバー・アーマードラゴン》粉砕!
…どうだ
これが俺の、”エースモンスター”の力だ」
A:
「クッ…アビスアイズ…
なんて強力なモンスターだ…
B程うまく使いこなせるヤツもいないだろう」
B:
「フン…戯言(ざれごと)は良い
俺はカードを1枚伏せて、ターンエンド!
さぁどうしたA?
もしかしてサレンダーか?」
A:
「どんな困難が待ち受けていようとも、
俺は…自分のデッキを信じて戦う!
俺のターン!ドロー!!
そして…【カオスフェイズ】!
自分のライフに応じて、
カオスゾーンからカードを選択し、
手札に加える!
俺のライフは”2100”…
選択できるカードは、1枚!
”カオス・ドロー”!
ッ!…よし、これなら…!」
B:
「さて、どう出る…」
A:
「”リバースカード”オープン!
【トラップ】発動、
《サイバー・スタチュー》!
このカードは発動後、
レベル4、機械族、光属性、
攻撃力・守備力”0”のモンスターとして扱い、
自分フィールドに特殊召喚する!」
B:
「攻守0の”トラップモンスター”だと…?」
A:
「それだけじゃない!
1ターンに1度、自分の墓地の
”サイバー”モンスター1体を選択!
このカードは、ターン終了時まで
そのモンスターと同じ属性・レベルとなる!
俺は《サイバー・アーマードラゴン》を選択!
B:
「《サイバー・スタチュー》のレベルが”5”に…」
A:
「更に手札から!
レベル4《サイバー・バード》を召喚!
このカードが召喚に成功した時…
手札からレベル4以下の、
”サイバー”モンスター1体を特殊召喚できる!
俺はレベル2の
《サイバー・ガール》を特殊召喚!
モンスター効果発動!
このカードが特殊召喚に成功した場合、
自身のレベルをターン終了時まで
”3”として扱う!」
B:
「フィールドにモンスターが3体…くるか」
A:
「レベル3の《サイバー・ガール》、
レベル4の《サイバー・バード》、
レベル5の《サイバー・スタチュー》で
カオスゲートにオーバーリンク!
召喚条件は
”レベルの合計が12となる、
光属性モンスター2体以上”!
エクシード召喚ッ!
(※召喚口上例 変更可)
『絶望を打ち払う、白き力よ…
今こそ、想い紡(つむ)がれし時!
光を束(たば)ね、勝利へ導け!!』
現れろ…ランク12!
《シンフォニック・オーバー・ドラゴン》!」
B:
「…お前のエースモンスターか
苦労して出した割に攻撃力が”2500”とはな?」
A:
「《シンフォニック・オーバー・ドラゴン》は
素材となったモンスターの数だけ
攻撃力を500ポイントアップさせる!
俺が素材としたモンスターは3体…よって、
攻撃力は”1500”アップする!」
B:
「それがどうした?
《アビスアイズ・ブルーブラッド》の
モンスター効果!
『ブラッド・ハウリング』!!
これで、《シンフォニック・オーバー》の
攻撃力は”3000”となった…」
A:
「構わず攻撃だ!
《シンフォニック・オーバー》!!」
B:
「血迷ったか
同じ攻撃力なら、相打ちになるだけだぞ!」
A:
「それはどうかな?」
B:
「…ん?」
A:
「《シンフォニック・オーバー・ドラゴン》は
1ターンに1度…
戦闘・効果では、破壊されない!」
B:
「なんだと!?」
A:
「行け!
《シンフォニック・オーバー・ドラゴン》!
《アビスアイズ・ブルーブラッド・ドラゴン》に攻撃!
『シンフォニック・バースト』!!」
B:
「ぐぁあ!」
A:
「よし!アビスアイズを倒した…!
これで―――」
B:
「フン…
自分のフィールドをよく見てみるんだな」
A:
「なに…!
俺の《シンフォニック・オーバー》が
消滅していく…一体なぜ!?」
B:
「俺は”ある”強力な【トラップ】を
発動していたのさ…?」
A:
「【トラップ】!?」
B:
「【トラップカード】…!
《猛毒のテトロド・トキシン》!!
自分フィールドの水属性モンスター1体が
相手モンスターとの戦闘で破壊され、
墓地へ送られた時に発動できる…
戦闘をおこなった相手モンスターを破壊し、
破壊された自分のモンスターの
レベル、またはランクの数だけ、
相手はデッキの上からカードを墓地へ送る!」
A:
「なん…だと…!」
B:
「《アビスアイズ・ブルーブラッド》のランクは10…
さぁ、10枚のカードを墓地へ送れ!」
A:
「”デッキ破壊”…!
俺の…デッキが…」
B:
「どうだ…信じたデッキを、
自らの手で葬(ほうむ)る気分は?」
A:
「クッ…俺は…
カードを1枚伏せて…ターン、エンド…」
B:
「俺のターン!ドロー!
フフフ…ハーッハッハッハ!」
A:
「何がおかしい…!」
B:
「いやはやまったく…
こうも旨(うま)く事が運ぶと、
面白いものだと思ってな…」
A:
「なッ!」
B:
「俺は…【ハイランクマジック】!
《深淵の呼び声》を発動!!」
A:
「その…カードは!」
B:
「【ハイランクマジック】は、
デッキに1種類かつ1枚しか入れる事のできない
究極のレアカード…そして、
《深淵の呼び声》の効果は!
自分の墓地の”特殊カード”1枚を選択し、
手札に加える事ができる…!
俺は、《猛毒のテトロド・トキシン》を
手札に加える!」
A:
「《猛毒のテトロド・トキシン》…だが、
Bのフィールドにモンスターはいない…!」
B:
「それはどうかな」
A:
「なに!?」
B:
「【スキルカード】…
《蒼(あお)の魔導書》!
自分の墓地の水属性モンスター1体を選択し、
効果を無効にしてフィールドに特殊召喚する!
甦れ…!
《アビスアイズ・ブルーブラッド・ドラゴン》」
A:
「アビスアイズが…復活!?」
B:
「”正規召喚”を終えた
エクシードモンスターは、
カードの効果で蘇生できる!
バトルだ!
《アビスアイズ・ブルーブラッド・ドラゴン》
Aに”ダイレクト・アタック”!!」
A:
「【スペルカード】発動!
《妖精王の導き》!
ライフを半分支払い…デッキから、
『フェアリー』と名の付くカード1枚を
手札に加える!俺は…
レベル1《サイバー・フェアリー》を手札に!」
B:
「今更そんなモンスターに何ができる!
やれ!アビスアイズ!
壊滅の『ディープ・スパイラル』ッ!!」
A:
「《サイバー・フェアリー》の効果発動!
このカードを墓地へ送り、
バトルダメージを1度だけ”0”にする!」
B:
「ほぉ?防いだか…しかし、
ライフは風前の灯(ともしび)、
デッキは破壊され、伏せカードもなく、
手札はわずか2枚…
次の俺のターンで勝負は決まる
潔(いさぎよ)くサレンダーしたらどうだ?」
A:
「俺は…諦めない!
ライフが1でも残っている限り、
最後まで抗い、戦い続ける!
勝利の可能性を信じて!!」
B:
「ならば引導を渡してやろう…
【スペル】発動!
《禁書目録(きんしょもくろく)》!
相手の墓地から5枚の特殊カードを
ゲームから除外する!」
A:
「な…特殊カードまで!?」
B:
「抗(あらが)う術(すべ)などない…
さぁ、墓地のカードを除外しろ!」
A:
「ここまでか…―――ん?」
B:
「俺はカードを2枚伏せて、ターンエンド!」
A:
「《フェアリー》をサーチした時…
そして《禁書目録》で除外された時…
デッキにも、墓地にも、
除外されたカードの中にも…”無かった”
つまり―――
”あのカード”を引けるかが勝負だ…!」
B:
「どうした?お前のラストターンだぞ!」
A:
「…B!」
B:
「なんだ、A?」
A:
「俺は、このターンに…
これまでの全てを賭ける!」
B:
「望むところだ…かかってこい!」
A:
「俺のターン…!ドロー!!
そして…運命の【カオスフェイズ】!!
《妖精王の導き》によって
俺のライフは”1050”!
選択できるカードは1枚…確率は2分の1!
勝利のキーカードは、自らの手で導く…!
カオス…ドロー!
きっ…たぁあああ!!」
B:
「まさか…!」
A:
「俺はレベル1!
《サイバー・ダークフェアリー》を召喚!
モンスター効果発動!
自分の墓地に他の”フェアリー”が存在する時、
墓地のモンスターの属性は
このターンのみ、このカードと同じになる!
そして…【ハイランクマジック】!
《カオス・コード》発動!!
自分フィールド、または墓地から
指定されたモンスターをゲームから除外し、
1つ上のランクエクシードを特殊召喚する!
俺は…
《シンフォニック・オーバー・ドラゴン》と、
墓地に存在する、全てのモンスターで!
カオスゲートにオーバーリンク!!」
B:
「全てのモンスターだと!?」
A:
「召喚条件は…!
”ランク12のドラゴン族と、
闇属性モンスター3体以上”!
エクシード召喚!!
(※召喚口上例 変更可)
『次元の狭間(はざま)…
大いなる闇から生まれし、黒き力よ!
迸(ほとばし)る魂に呼応する羽を広げ…
混沌の彼方より、いでよ!!』
現れろ…ランク13!
《レクイエム・オーバー・ドラゴン》!!」
B:
「バカな!ランク13だと!?」
A:
「《レクイエム・オーバー》の攻撃力は、
除外されているカード1枚につき
400ポイントアップする!
除外されたカードは12枚!
よって、攻撃力は…”4800”!!」
B:
「だがそれでも、
俺のライフは削り切れまい!」
A:
「まだだ…!
【マジックカード】
《ブレイブ・ハート》!
このターン、対象となった
《レクイエム・オーバー》は、
攻撃力が倍になり!
直接攻撃できない!!
バトルだ…!
《レクイエム・オーバー・ドラゴン》で
《アビスアイズ・ブルーブラッド・ドラゴン》に攻撃!」
B:
「チィッ…【トラップ】発動!
《水のベール》!!
デッキからレベル3以下の
水属性モンスター1体を墓地へ送り、
このターンのダメージを”0”にする!」
A:
「《レクイエム・オーバー・ドラゴン》の
効果発動!
1ターン1度、
墓地のカードを除外して!
相手の効果発動を無効にする!
『ギアス・オブ・レクイエム』!
この瞬間!除外されたカードは13枚ッ!
《レクイエム・オーバー》の攻撃力は…!」
B:
「”1万”だと!?」
A:
「いっけぇえええ!
『エンド・オブ・オーバー・バースト』!!」
B:
「ぐわぁあああああ!!」
A:
「や…
やったぜ!俺の勝ちだぁ!!」
B:
「俺が…負けた…
フ…まさか、
あんなカードを隠し持っていたとはな…」
A:
「あー…さっきのは…たまたまだ
”全国大会決勝”では、
キーカードを引けなかったからな…」
B:
「運も実力の内だ
お前は引き寄せ、
そして、引き当てた
それでいいんだ…A
俺は、お前のそういう所が
気に入っている」
A:
「B…ありがとな」
B:
「またやろう、次は負けないぞ?」
A:
「ああ!次も必ず、俺が勝つ!!」
Fin.
※
※
※
※
※
【登場カード一覧】
◆モンスターカード◆
《シーカー・シャーク》
種類:モンスター
Lv4/水属性/魚族/攻0/守2000
このカード名の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカードが戦闘・効果で破壊され墓地へ送られた時に発動できる。
自分のデッキから「シーカー・シャーク」以外のレベル4以下の
水属性モンスター1体を手札に加える。
《ハンター・シャーク》
種類:モンスター
Lv4/水属性/魚族/攻1600/守500
このカード名の(1)の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカードが召喚に成功した場合に発動できる
デッキから「ハンター・シャーク」以外のレベル4以下の
水属性モンスター1体を守備表示で特殊召喚する。
この効果で特殊召喚したモンスターは、
このターン効果を発動できない。
(2):このカードを水属性モンスターのXed召喚に使用する場合、
このカードのレベルを5として扱う事ができる。
《ガンナー・シャーク》
種類:モンスター
Lv4/水属性/魚族/攻1500/守900
このカード名の(1)の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカードが召喚・特殊召喚に成功した場合に発動できる。
手札から「ガンナー・シャーク」以外のレベル3~5の
水属性モンスター1体を守備表示で特殊召喚する。
(2):このカードを水属性モンスターのXed召喚に使用する場合、
このカードのレベルを3または5として扱う事ができる。
《ジュエリー・フィッシュ》
種類:モンスター
Lv3/水属性/魚族/攻400/守1200
このカード名の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):自分フィールドに水属性モンスターが存在する場合に発動できる。
このカードを手札から特殊召喚する。
(2):墓地のこのカードを除外し、
自分の墓地の水属性モンスターを2体まで対象として発動できる。
そのモンスターをデッキに戻す。
《サイバー・アーマードラゴン》
種類:モンスター
Lv5/光属性/機械族/攻2100/守1500
(1):相手フィールドにのみモンスターが存在する場合、
このカードはリリースなしで召喚できる。
(2):このカードは手札を1枚捨てて、手札から特殊召喚できる。
《サイバー・バード》
種類:モンスター
Lv4/光属性/機械族/攻1300/守600
このカードが召喚に成功した時に発動できる。
手札からレベル4以下の
「サイバー」モンスター1体を特殊召喚する。
《サイバー・ガール》
種類:モンスター
Lv2/光属性/機械族/攻1000/守800
(1):このカードが召喚に成功した時に発動できる。
デッキから「サイバー」と名のつく特殊カード1枚を手札に加える。
(2):このカードが特殊召喚に成功した場合に発動できる。
このカードのレベルはターン終了時まで3になる。
《サイバー・フェアリー》
種類:モンスター
Lv1/光属性/機械族/攻100/守300
このカード名の(2)の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカードを手札から捨てて発動する。
戦闘または効果によって発生するコントローラーへの
ダメージは0になる。
この効果は相手ターンでも発動できる。
(2):このカードが特殊召喚に成功した場合に発動できる。
自分の手札または墓地からカード名の異なる
レベル2以下の「サイバー」モンスター1体を選んで
自分フィールドに守備表示で特殊召喚する。
この効果で特殊召喚されたモンスターはこのカードと同じ属性になる。
《サイバー・ダークフェアリー》
種類:モンスター
Lv1/闇属性/機械族/攻300/守100
このカード名の(2)の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカードが召喚に成功した場合に発動できる。
自分の墓地にこのカード以外の
「フェアリー」と名のつくモンスターが存在する時、
自分の墓地のモンスターはこのカードと同じ属性になる。
(2):このカードが特殊召喚に成功した場合に発動できる。
自分の手札または墓地からカード名の異なる
「フェアリー」と名のつくモンスター1体を選んで
自分フィールドに守備表示で特殊召喚する。
この効果で特殊召喚されたモンスターはこのカードと同じ属性になる。
《サイバー・ピュアフェアリー》
種類:モンスター
Lv1/光属性/機械族/攻100/守100
このカード名の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):自分フィールドの「サイバー」モンスター1体を選択して発動できる。
選択したモンスターはターン終了時までこのカードと同じ属性になる。
(2):このカードが召喚に成功した場合に発動できる。
自分の手札・デッキ・墓地からカード名の異なる
「フェアリー」と名のつくモンスター1体を選んで
自分フィールドに守備表示で特殊召喚する。
このカードはこの効果で特殊召喚されたモンスターと同じ属性になる。
◆エクシードモンスター◆
《アビスアイズ・ブルーブラッド・ドラゴン》
種類:エクシード
Rank10/水属性/ドラゴン族/攻3000/守2000
合計Lvが10となる水属性モンスター2体以上
「アビスアイズ・ブルーブラッド・ドラゴン」の効果は
1ターンに1度しか使用できない。
(1):相手フィールドの全てのモンスターの攻撃力は
ターン終了時まで1000ダウンする。
この効果は相手のターンでも発動できる。
《シンフォニック・オーバー・ドラゴン》
種類:エクシード
Rank12/光属性/ドラゴン族/攻2500/守2500
合計Lvが12となる光属性モンスター2体以上
(1):このカードの攻撃力は素材となったモンスター1体につき
500ポイントアップする。
(2):このカードは1ターンに1度だけ戦闘・効果では破壊されない。
《レクイエム・オーバー・ドラゴン》
種類:エクシード
Rank13/闇属性/ドラゴン族/攻?/守?
Rank12のドラゴン族モンスター+闇属性モンスター3体以上
このカードはXed召喚でしか特殊召喚できない。
(1):このカードの攻撃力・守備力は、
除外されている互いのカードの数×400になる。
(2):このカードは相手モンスター全てに1回ずつ攻撃できる。
(3):1ターンに1度、相手がカードの効果を発動した時、
自分の墓地のカード1枚をゲームから除外して発動できる。
その発動を無効にする。
◆マジックカード◆
《ブレイブ・ハート》
種類:マジック
このカード名のカードは1ターンに1枚しか発動できない。
(1):自分フィールドのXedモンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターの攻撃力はターン終了時まで倍になる。
このカードを発動するターン、対象のモンスターは直接攻撃できない。
(2):自分メインフェイズに墓地のこのカードを除外して発動できる。
自分の墓地のモンスター及び除外されている自分のモンスターの中から、
Xedモンスター1体を選んで守備表示で特殊召喚する。
◆スキルカード◆
《蒼の魔導書》
種類:スキル
自分の墓地の水属性モンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターの効果を無効にして
自分フィールド上に特殊召喚し、このカードを装備する。
このカードがフィールドから離れた時にそのモンスターは破壊される。
そのモンスターが破壊された時にこのカードは破壊される。
◆スペルカード◆
《妖精王の導き》
種類:スペル
このカード名のカードは1ターンに1枚しか発動できない。
(1):LPを半分払って発動できる。
デッキから「フェアリー」カード1枚を手札に加える。
《禁書目録》
種類:スペル
相手の墓地から5枚まで特殊カードを選択し、
そのカードをゲームから除外する。
◆トラップカード◆
《ミラー・シールド》
種類:トラップ
相手モンスター1体の攻撃を無効にし、
その攻撃力分のダメージを相手プレイヤーに与える。
《深海の闇》
種類:トラップ
相手が特殊カードの効果を発動した時、
自分の手札または墓地の水属性モンスター1体を
ゲームから除外して発動できる。
その発動を無効にし破壊する。
《サイバー・スタチュー》
種類:トラップ
このカード名の(2)の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1)このカードは発動後、
機械族・光属性を持つモンスター(Lv4・攻0/守0)となり、
モンスターゾーンに特殊召喚する。
このカードは罠カードとしても扱う。
(2)自分の墓地の「サイバー」モンスター1体を選択して発動できる。
このカードは、ターン終了時まで
そのモンスターと同じ属性・レベルとなる。
《猛毒のテトロド・トキシン》
種類:トラップ
自分フィールドの水属性モンスター1体が
相手モンスターとの戦闘で破壊され墓地へ送られた時に発動できる。
その相手モンスターを破壊し、
破壊された自分のモンスターのレベル、またはランクの数だけ
相手はデッキの上からカードを墓地へ送る。
《水のベール》
種類:トラップ
自分のデッキからレベル3以下の水属性モンスター1体を
墓地へ送って発動できる。
このターン相手から受けるダメージは全て0になる。
◆ハイランクマジック◆
《深淵の呼び声》
種類:ハイランク
このカード名の効果はデュエル中に1度しか使用できない。
自分の墓地の特殊カード1枚を選択し、手札に加える。
《カオス・コード》
種類:ハイランク
このカード名の効果はデュエル中に1度しか使用できない。
(1):自分フィールド・墓地の
Xedモンスター1体を対象として発動できる。
その自分のモンスターと同じ種族で
ランクが1つ高いXedモンスター1体の
カードによって決められた素材モンスターを
自分フィールド・墓地から選んで除外し、
EXデッキからXed召喚扱いで特殊召喚する。
Special Thanks to...
『The Chaos Gate』をお楽しみ下さり、
誠にありがとうございます。
既に多くの方がご承知のことと存じますが、
こちらの台本は2022年に亡くなられた
故・高橋和希先生への
哀悼の意を表した"二次創作物"です。
故にこちらの台本を著作権法第38条に基づき、
営利目的で他の場所に掲載する事は致しません。
ご理解の程何卒宜しくお願い致します。